愛犬がよく寝るな~と思うことはありませんか?愛犬は1日の半分以上を寝て過ごします。なぜ、そんなに睡眠が必要なのでしょうか?今回は愛犬に快適な睡眠を取ってストレスのない生活をして頂くために睡眠についてお話をさせていただきます。
愛犬の適切な睡眠時間
成犬の場合、愛犬の1日の平均睡眠時間は約12~15時間と言われています。
また子犬は寝る子は育つとの言葉通り18時間~19時間、そして老犬になるとほぼ1日中寝てるようなイメージです。
年齢 | 平均睡眠時間 | |
---|---|---|
子犬(生後~1歳まで | 18~19時間でぐっすり寝る時間が多い | |
成犬(1~7歳まで | 12~14時間 大型犬はやや長め | |
老犬(8歳~) | 18~19時間 疲労回復が遅くなるため | |
上記はあくまで目安です。人間と同じように運動を沢山して疲れるとよく眠る傾向にあります。
個体差も当然ありますので普段の愛犬の睡眠時間を把握して変化があった時に対処できるようにしましょう。
2、夏と冬の睡眠場所
ほとんどの愛犬は夏と冬で寝場所が変わります。
夏は涼しい場所を求め床の一番冷たい所やタイルなどを好む犬が多いですね。
冬は比較的毛布の上などで寝たり飼い主と一緒に寝る場合は布団に潜ったりもします。
飼い主との睡眠は控えたほうがよいという意見もありますが留守番と主従関係ができていて「ズーノーシス(人畜共通感染症)」(同一の病原体により、人間と人間以外の脊椎動物の双方が罹患する感染症)を理解していれば特に問題はありません。
しかし、小型犬の場合は愛犬の上に寝返りでかぶさってしまいケガをするケースも考えられますので少し注意が必要です。
夏は別々、冬はご主人の温もりを感じて寝る愛犬は多いと思います。
さらに、愛犬が寝床を探して家の中をウロウロしてせまい場所に入りたがる愛犬も多いですね。
ほとんどの愛犬はせまい所や自分の真上が拡がっていない事を好みますので、体がピッタリ入るぐらいのハウスは愛犬の喜ぶ寝床になります。
愛犬の寝相
通常は丸まって寝る事が多いと思います。次にうつぶせ寝、これはドアや飼い主に向かって寝ることが多く、丸まるよりも少し緊張感がある寝方ですぐに動ける準備をしながら寝ています。そして横になる寝方これはかなりリラックスしていて仰向け寝は完全リラックスか暑くてしかも床が冷たくない場合です。仰向けに寝ている愛犬はとても癒されますね。
いびきは短頭種の犬種に多く見られますがいびきをかいだり、かかなかったりする子がいびきをしている時は深い眠り(ノンレム睡眠)の時が多いようです。
愛犬の良質な睡眠
眠りには浅い眠り(レム睡眠) 深い眠り(ノンレム睡眠)があります。人の場合浅い眠り(レム睡眠)は25%ですが犬は逆に完全に深い眠りのノンレム睡眠が20%となっています。
レム睡眠は眠りが浅く脳は動いていて夢を見ます。寝ながら何故かしっぽを振るのは嬉しい夢をみているかもしれません。
レム睡眠は主に体の休息で力が抜けている上体です。
また、いびきは短頭種の犬種に多く見られますがいびきをかいだり、かかなかったりする子がいびきをしている時は深い眠り(ノンレム睡眠)の時です。
ノンレム睡眠は脳の休息でオフ状態ですが筋肉は活動しホルモン分泌などにより免疫力を高めたりします。
浅い眠りが多いのは野生の名残として敵が来た時に瞬時に動けるようにするためと考えられています。
深い眠りが20%しかないので人間より多い睡眠時間を必要とします。そして人間同様、深い眠りが良質な睡眠と考えられており、良質な睡眠が足りないとストレスがたまり様々な悪影響に結びつきますので愛犬がぐっすり眠れる環境を作るのが飼い主の努めです。
愛犬のあくびについて
愛犬の睡眠の記事なのであくびにも触れておきます。
眠たい時の大きなあくび、愛犬も眠い時やなんだか退屈な時にもあくびをします。
しかしながら多くのあくびは、かまってほしくない時にストレスを感じてあくびをするとか自ら緊張をほぐそうとあくびをするなど愛犬のあくびはカーミングシグナルとして何かを訴えている場合です。
私も愛犬を2匹飼っていますが あくびをよくする子はストレスあくびが多いようです。子供がかまいすぎたりすると必ずあくびをしています。小さい子供さんがいる家庭では愛犬のあくびはそっとしておいて欲しいサインだと教えてあげると良いと思います。
愛犬の睡眠まとめ
愛犬にとって安心して睡眠を取ることは
健康を維持するため非常に大事な要素となります。季節によって愛犬が快適に眠れる環境を作ってあげて下さい。
ただし過度のエアコンによる温度管理は季節を感じられずにホルモンのバランスが狂う事になります。夏は熱中症に絶対にならない程度に冬はできるだけ毛布などでぐっすり眠れるようにして下さい。
また、元気に長生きするため良い睡眠を取るには適度な運動も良いもので散歩だけでなく 近くにドッグランなどあれば他の犬や飼い主さんと走るのはストレス解消もプラスになって良い眠りへ導いてくれるでしょう。
愛犬が寝不足になる原因は飼い主との分離不安である場合があります。留守番はできても飼い主の在宅時あまりについて回るようだと飼い主の在宅時ほど寝不足になっていく愛犬もいるので休みの日でも短い留守番に慣れさせるのも愛犬の寝不足回避の1つの方法です。
どうか愛犬に節度あるしつけ、教育をして、毎日、快適に眠り、食べ、そして遊びながら愛犬との生活を楽しんで下さい。
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