「わんこの悩みは1頭が他のワンコにすごく吠えてしまうことです。しつけ教室にも通いましたが、結局治らないまま辞めてしまいました」東京都 R.Y様
犬は同時に2つの行動はできません。吠える行動に入るときに別の行動をすれば回避できます。
犬は吠えるのが本能で仕事です。しかし、現代の犬たちがペットとして生活していくためには、ある程度吠えることを”我慢”させる必要があります。
人間から見ると、ただの「ムダ吠え」に思えても、ワンちゃんの側には吠えたくなるだけの原因があるのです。
犬のムダ吠えを直す一番のコツは、その吠える原因を取り除くことです。
そして、吠えることに対して機敏に反応して「コラッ」と叱ることはあまり効果的ではありません。
ここでちょっと私の友達「保護犬てん」のムダ吠え対策を聞いてください。
てんはワンコには吠えたりはしないのですが子犬の頃の環境が悪かったせいか、人間不信で人間(特に男の人)には吠えてしまいます。原因は「人」なのですが、それを取り除いて生活することは不可能ですよね。
そこで「人はとっても良い生き物だ」と分からせるように作戦を取りました。
まず、「おやつ大作戦」。ハウンドカムの事務所に週一度連れて来られ、みんなからおやつをもらいました。名前を呼ぶでもなく、吠えても無視、目も合わさず、触らずに、おやつを与えてもらい「吠える」という行動を忘れさせました。
家では、子供にたくさん遊びに来てもらい、てんを無視して賑やかに遊んでもらい、おとなしくしてるときにおやつをあげてもらい、「怖い」という気持ちを忘れさせました。
ビクビクして怖がって机の下から出てこなかったてんですが、そうやって周りから協力してもらっていると、かなり改善されました。
男の人に対してはまだ怖がる感じが残っていますが、
いつもおやつくれる男のスタッフの近くにおとなしく座って待っているようになった進歩もあります。
「おやつ大作戦」のほかに、「びっくり大作戦」もあります。てんの性格を考え、怖がらすようなことはしませんでしたが、吠えたら嫌な音(空き缶に石を入れたものを投げるや、スリッパなどでパーンと大きい音を出す)や嫌なニオイ(水で酢を薄めたものをシュッと鼻先にスプレーする)という手もあります。「吠える」という行動はびっくりしてる間忘れ、吠えたら嫌なことが起こると理解します。
他のわんちゃんに吠える場合は、吠えだすタイミングを分かってること、そしてすぐ対処することが大事です。他の犬とすれ違ときは、自分の犬と他の犬の間に飼い主さんが入り、わんちゃんの視界から他の犬を隠すことで警戒心をやわげます。吠えだしそうになったらダメと声をかけてリードを引っ張ります。警戒心をもってる犬はまず落ち着かすことが重要です。
そして一番大事なのは褒めてあげることです。
愛情をもって犬と接してあげてください。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。