最近のワンちゃん達は、昔と比べて骨折リスクが高くなっているように思います。
実際、当店のお客様でもちょっとの段差から飛び降りただけなのに骨折したという相談を時々頂きます。
骨粗鬆症の種類と原因
一般的に骨が弱くなる症状を「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」といいますが、骨粗鬆症には2つの種類があります。
- 原発性骨粗鬆症
- 続発性骨粗鬆症
原発性骨粗鬆症
「原発性骨粗鬆症」は女性ホルモンの低下が大きく関与していると考えられています。
メスが避妊手術をすると女性ホルモンが大きく減少し、骨折のリスクが高まることは明らかです。
続発性骨粗鬆症
「続発性骨粗鬆症」は糖分の取り過ぎによる低血糖症や糖尿病、ステロイド剤服用、関節リウマチ等が挙げられます。
この場合、原因疾患の改善によって劇的に改善される場合もあります。
骨の強度と改善
犬の骨は全身に約200個以上あり、主に3つの働きをしています。
運動、造血、カルシウム貯蔵と調節です。
そしてカルシウムは骨の強度と密接に関わっています。
最近多い犬の骨折は、運動不足や砂糖を含んでいる甘い食べ物を食べる食生活が原因と考えています。
これを改善させていくためには、ライフスタイルを見なおす必要があります。
骨粗鬆症の対処法
骨粗鬆症の治療は次の3つが改善のポイントとなります。
- 運動
- 日光浴
- 食生活
運動
運動はとても大切で骨に重力を加えることで骨密度は維持されると考えられています。
日光浴
日光浴はビタミンDの増加と活性に直結しています。
ビタミンDの活性により腸管内でのカルシウムの吸収が高まり、骨の質も良くなると考えられています。
食生活
何より大事なのは食事の見直しです。
特に砂糖を含んだ甘い食べ物を食べると、身体からカルシウムが奪われてしまいますので注意して下さい。
カルシウム、リン、ビタミンD、タンパク質等のバランスがとれた食べ物を与えることをオススメします。
そして、腸での吸収力を高めるためには過食にならないように注意することも重要です。
年齢と共に骨密度が低下することは避けられません。
そのため若いうちから生活習慣に気を配り、丈夫な骨を作ることで老犬になっても骨の質や密度が十分に維持できるようにしましょう。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。