「1歳のポメラニアンが自分の糞を食べてしまうことが気にかかります。ペットショップから1才と1日で我が家のワンコとなり毛はパサパサ、体はガリガリでしたが生馬肉や魚のオイルのおかげで健康的になりました。でも食糞はまだするのでどうしたら良いか分かりません」神奈川県 AM様より
犬にウンチを食べるような機会を与えない!!
イヌ科の動物は食糞は野生化では正常な行為です。
犬の食糞は確かに膵炎や栄養障害になっていたり回虫がいる場合にする行為でもありますが、ほとんどの場合で本能的な行為です。そしてある日突然現れて、ある日突然治まることもあります。
ペットショップで長時間ゲージの中に居たり、飼い主さんが留守がちな場合は、半数以上の犬たちが小さい頃から食糞をしていると言われます。
1歳齢までに多くみられますが、成長とともに便の回数も減ってくるため、自然に落ち着くことが多いのですが、成犬になっても習慣になってしまうケースは食糞症となります。
食糞の原因
- 栄養不足(ミネラル不足)
- フードの未消化
- 食事量が少ない
- 食事と食事の間隔が長い
- 回虫、胃炎などによる胸やけ
- 退屈・欲求不満(ひまつぶし)
- 排泄のしつけで叱られた
ウンチはしたらすぐに片付けるのが基本。
食糞をどうやってやめさせるかですが、原因を突き止めるのは難しく、まず犬にウンチを食べるような機会を与えないことが大切です。そのためには、犬の排便時にはいつも立ち会える飼育環境に替える必要があります。その飼育環境とは、クレート=寝床、サークルを=トイレとすることです。
子犬の頃にするトイレトレーニングにつながることなのですが、寝る場所と排泄の場所の区別を犬がしっかり学習すると、ウンチまみれになることもなく、食糞も遠ざけることができます。
飼い主が見ている目の前でウンチをした場合は、トイレでない場所でやった場合でも大きな声で叱ったりせず、何も言わずそっと処理するのが大事です。しつけだと思い怒ったりしてしまうと、ウンチ=悪いことと犬は思い、急いでウンチを食べて隠そうとしてしまう子もいます。
食べ物も消化しやすいフードに変えてあげると、未消化のものが排出されないので効果的です。生食や穀物不使用のフードに変えてあげると無駄な炭水化物や穀物が排出されないので食糞が防げるとも言われます。
満腹感が無い子にも食糞が多く見られることが多いので、おからやカロリーの低めのフードを混ぜてあげるのも手です。
散歩に行くときにウンチをさせる、ウンチをするときに必ずかける合図を決めるなどして排泄をうながせるようになると便利です。
とにかくウンチはしたらすぐに片づけることが大切です。
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愛犬の食糞の原因と改善方法。しつけで気をつける事。
消化不良によるうんちにでんぷんなどが残っている場合は食事の量、質の改善で食糞が治る事があります。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。