常同行動とは
トリミングやペットホテルでお預かりする子の中に、時々一心不乱に自分の尻尾を追いかけ続けるワンちゃんを見かけます。
このように自分の尻尾を追いかけるような行動を「常同行動(compulsive behavior)」と言います。
動物園の熊が檻の中を行ったり来たりしたり、実験室で飼育されている猿が身体を決まったペースで揺り動かしていたりする行動と同じです。
犬の常同行動の例
- 尻尾を追いかける
- 尻尾を咬む
- 見えない影やハエを追いかける
- 自分の体や床、家具等を過剰になめる
- 一定のペースで吠え続ける
常同行動の要因すべてはまだ分かっていませんが、ストレスを感じる状況下で発生しやすいことは分かっています。
例えば、過度の拘束(ゲージに入れられたまま鎖につながれている)、運動の不十分、刺激がなく飼い主に注意を払ってもらえない生活環境は常同行動が起こりやすいのは原因の一つです。
飼い主の中には「広い庭で放し飼いにして運動も十分にできるはず」と言いますが、庭に1年中閉じ込められ、刺激もまったくない生活は、若い犬にとっては十分なものではありません。
庭に放し飼いのワンちゃんであっても、1日2回は飼い主と散歩してコミュニケーションをはかり、ボール遊びや引っ張りごっこなどで遊んであげると、結果として2週間ぐらいでグルグル回る行動も改善され、表情も変わってくるようになります。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。