外耳炎とは
外耳炎は耳の入り口から鼓膜までの外耳に炎症を起こす病気で、外耳炎になると頭をよく振ったり、耳をひんぱんに足で引っ掻いたり、床に耳をこすりつけたりします。
炎症が進むとくさい匂いがしだし、耳だれが出てきたりもします。そして耳介まで赤く腫れてきます。
外耳炎の原因
細菌やカビ等の常在菌
空気中に浮遊する細菌やカビ等の常在菌(ブドウ球菌、真菌、マラセチア等)が耳垢などに繁殖したり、耳ヒゼンダニなどが繁殖している場合もあります。
耳ヒゼンダニは子犬の時に母犬から感染する事も多く、耳から分泌される液を栄養源にどんどん卵を産んで増えていきます。
アレルギー
その他、アレルギーが原因となって外耳に炎症を招き、引っ掻きや細菌等の二次感染で悪化する場合もあります。
外耳は皮膚の延長ですので皮膚がただれている場合、必ず耳も外耳炎を起こしています。
アレルギーの場合はアレルギーが克服できれば外耳炎も自然に治ります。
大きな原因の一つに免疫力の低下が挙げられます。免疫力を高く保つ事ができれば常在菌にも負けませんし、耳ダニも沈静化します。
遺伝的な要因や幼齢、老齢による免疫の低下の場合
遺伝的な持病や幼齢、老齢による免疫の低下の場合は薬による治療を選ばれる場合も多いと思います。
駆除薬投与の場合は、まず耳の洗浄をして耳ダニの生息数を減らしてから薬を入れる方が効果的です。
投薬治療の場合、症状が治まってからもしばらくは薬を入れ続け、根絶させる必要があります。
根気よく治療していかなければすぐに再発してしまいます。
また、炎症がひどい時期は耳掃除をやりすぎたり強くこすりすぎると皮膚にダメージを与えて、かえって悪化させる事になりますので注意して下さい。
免疫力を高く保つために
- 運動(散歩)&日光浴を毎日欠かさず行う。
- ワンちゃんの性格に合ったコミュニケーションをしっかりとってストレスをなくす。
- 食事は自然な食べ物を腹八分目与える。
心当たりのある方は、諦めずがんばって克服していきましょう。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。