愛犬の食事の回数は?どれぐらい与えれば?食べてくれない、太りすぎなど愛犬の食事に少なからず悩んでいる飼い主さんは多いかと思います。
今回の記事では愛犬の食事の回数と食欲不振とその対応についてまとめて解説いたします。
目次
年齢、特徴別愛犬の食事の回数
食事の回数 | |
幼犬 | 3回~4回 |
成犬 | 原則として2回 |
老犬 | 消化機能の衰えにより3回程度に |
2019年5月16日現在で動物行動学の観点から8週齢以降で親元から引き離すことを推奨する研究や論文が世界各国で多数発表されていることを受け早い段階で幼犬は生後57日以降での迎え入れが法律で決まる見込みです。まず幼犬を迎え入れるときは離乳ができているか固いフードを食べられているかを確認する事から始めましょう。
そして表の食事回数を原則として与えてください。愛犬に食事を与える際に最も大事なことは、その愛犬にとって最もあっている食事を見つけることです。ただし毎日、続けることが優先されますので過度なカロリー計算や凝った食事にならないようにする事も大切です。
幼犬にあった食事の質と回数
幼犬(生後6ヶ月程度)は消化器官が未発達なため食事の量が多すぎると嘔吐や下痢の原因となり、健やかな成長を阻害しかねません。また空腹時間が長すぎても白い泡状の胃液を吐いたり黄色っぽい胆汁を嘔吐する場合があります。胃液や胆汁を吐いた後も元気であれば緊急を要するような事態にはなりませんが食事の間隔が長すぎたり、量が足りていないなど何らかの理由があるはずです。
成犬の食事で気をつけたい事
1日2回が基本
生後6ヶ月を過ぎると消化器官もほぼ成熟しつつあり、1日の食事量を2回に分けて与えるようにします。おやつは過度に与えずに多くても1日の食事量の10%以内にしおやつの分は食事の量を調整してください。また、食欲不振や消化に時間のかかったりする場合は食事回数を3回にするなどしても問題ありません。食事は愛犬の理想の体重を維持することを心がけます。肋骨が触ると確認できて愛犬を上から見た時に腰のくびれがわかる、そして横から見たら下腹部から後足のつけ根にかけてはっきりと吊り上がりが確認できるのが(BCS)ボディ・コンディション・スコアとして示されています。犬種や個体によって差があるので体型も考慮して判断してください。
老犬の食事
高齢になると消化器官が衰え、消化吸収も弱くなります。衰えが見え始めたら食事回数を3回にする方が体への消化のエネルギーが軽減される場合があります。
また筋肉や骨も成犬より生成力も落ちるため衰えがちになるので良質のたんぱく質を多めに取り、愛犬の高齢化に伴った腎臓への負担を考え低リンでリンとカルシウムの比率は1:1~1:1.4ぐらいになるように老犬になると気をつけると良いと思います。。
食欲不振の原因と対応
運動不足
愛犬も元気に運動した後はいつもより勢いよく食事をすることがあるように運動不足は食欲不振の原因になっている場合が多いです。どうしても十分に散歩ができない時や雨の続く日などは家の中でおもちゃで遊んであげるなど工夫をしてあげてください。良い食事をしても運動をしないと筋肉が十分につきません。特に老犬の場合は散歩に坂道や砂場を加えるなど足に適度な負担を衰える前にかける事も重要です。
ストレスによる食欲不振
引越しや近所の騒音、飼い主のスキンシップ不足、長時間の留守番、新しい愛犬を迎えたりと愛犬がストレスを抱えてしまう原因は多岐にわたります。ストレスが食欲不振につながっている時は原因を取り除きいつもより散歩の時間を長くしたり余分にコミュニケーションを取るのもオススメです。また1頭飼いから新しい愛犬を迎えた時は特にストレスがかかりますので最初の愛犬を最優先で可愛がってあげてください。
暑さが原因の食欲不振
人のような汗腺がない愛犬は全身で汗をかく事ができないため体温の放出が大の苦手です。ハァハァと息をする(パンディング)での体温調節しかない愛犬は暑さに弱いのです。特に暑さに慣れていない5月半ばぐらいに食欲が落ち始める愛犬が多いです。体毛が長く、短頭種(短吻種)の犬ほど暑さに弱いので熱中症にならないようにくれぐれも注意が必要です。食欲まで落ち始めると食事を与える時間も涼しい時間を選ぶ。お腹にヒンヤリとした床やシートを当てれるようにするなどの工夫も食欲を落とさない工夫になります。
老犬の食欲不振
老犬の食事のところで説明したように加齢により食欲は減退していきます。しかし、食欲不振まで進むと筋力の衰えなど体全体に影響が及びかねません。老犬が食欲不振にならないためには消化に余分な体力を使わずに済む消化に優しい食事が大事です。その為にはたんぱく質の質にこだわりましょう。できるだけ熱によって変異していないたんぱく質を選びミネラルや関節によいグルコサミンやコンドロイチン、不飽和脂肪酸のオメガ3などを意識して摂取することをオススメします。食事と運動のバランスで健康な体を維持するのが食欲不振にならないための最良の方法です。
いつもの食事に飽きる
買った当初はあんなに食いつきよく食べていたのに急に食べなくなったという経験をされた飼い主さんは多いと思います。一度でも食べない日が続いて健康に問題が出た経験があれば飼い主さんの心配は相当なものです。ですが元気な愛犬であれば1日食事を食べないからと言って過度な心配はせず愛犬が病気なのか発情期なのかなど状態を観察してください。下痢になったときなどは1日、水だけで過ごすのが推奨されるように2食食べない事を特別なことと思う必要はありません。
出てきた食事を食べないでいると美味しいものが出てくる事を愛犬が学習すると飼い主がフードジプシーになりかねません。
食べない時はすぐに食事を引っ込めて食事を変える場合は必ず次の食事で変えるようにして下さい。
帝塚山ハウンドカムでは常にお客様と愛犬について食事のご相談を承っております。
お気軽にご相談をお待ちしております。
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愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。