愛犬が自分のうんちを食べてしまうことを食糞といい、愛犬が食糞をすると飼い主さんはやはり心配になります。食糞が癖になり外に出かけた時に自分以外のうんちを食べると悪影響が起こりかねません。
今回は愛犬の食糞とその対策について紹介させて頂きます。
食糞の原因
野生の母犬は子犬の糞を食べるので決して異常な行為ではない食糞ですが食糞にはいくつかの原因があります。本能的な行動の場合しっかりとしつけを行えば自然に治りますが飼い主として対応した方が良い食糞と対策についてお話をさせていただきます。
うんちに問題がある食糞
まず健康的なうんちとは どんなものかをお話させて頂きます。
○うんちの硬さ。
少しふっくらした感じで 掴んでも崩れない程度の硬さ。
○うんちの色
茶色からこげ茶ぐらい、ただし食べたもので色が変わることはあります。
色が変わる場合は消化できていないか、愛犬の健康に変化があった可能性もあります。
○うんちの匂い
うんちが水分が多く軟らかめだと匂いはきつくなりますが普段のうんちの匂いが同じなら基本的に問題はありません。
ただし食糞する場合は食事の量か炭水化物が多くてて消化不良をおこしている場合があります。
また食事に飽きたりした場合もう食糞する可能性があります。
○うんちの量
うんちの量は食べた量との比較でチェックを行ってください。
繊維質の多いフードの場合はうんちの量も多くなります。
良質のフードはタンパク質、脂肪、炭水化物、繊維質がバランスよく含まれていて量、硬さが良いうんちになります。
犬にとって肉類(たんぱく質、脂肪を多く含む)は消化に優れた食べ物になる為、肉類が多くて炭水化物(繊維質)が少ないフードはうんちの量が少なくなる傾向があります。
うんちに問題がある場合とは消化不良ででんぷん質などが残り、愛犬がその匂いから食べてしまうケースです。
このようなケースは愛犬が健康な時は食事の量が多すぎるかフードが愛犬に合っていないなどの消化不良になります。
食事が愛犬にあっていないと感じたら食事を変える事は食糞だけでなく今後の愛犬の健康のためにもなりますので是非、検討をしてください。
飼い主との関係性での食糞
愛犬のうんちに問題がない治らない食糞は飼い主さんとの関係性が原因となっている場合があります。
うんちをするのがいけないと思っている
過去にトイレ(ペットシーツなど)以外でうんちをして叱られてしまい、うんちをすると叱られると愛犬が思ってうんちを隠すための食糞です。こうしたケースでは褒めることで簡単に解決する可能性があります。
飼い主さんの気をひく
うんちをし食糞し飼い主が反応することを愛犬が目的とする場合があります。
飼い主の真似をする
うんちをしたら飼い主が処理するのでその行動を真似る事があります。
その他の食糞の原因
食事量が足りない
愛犬の食事量が足りなくてうんちを食べてしまう場合があります。栄養が十分に足りていないと糞のビタミンB1を欲して食べる場合があります。
病気、認知症
病気による消化不良や薬、抗生物質による異常行動、また高齢、老化による認知症になり食糞する場合があります。
食糞を改善する
食糞を治す方法もさまざまですが先に挙げた食糞する原因野中で自分の愛犬がどのタイプの食糞なのかを、まず見極めましょう。
飼い主が素早く処理する?
食糞を改善する場合飼い主が素早く処理する事は根本的な改善にはなりません。特に過度に反応すると愛犬も過剰になって行動を取る事につながりかねません。処理してあげるのは大切ですが何気にさりげなく処理してあげてください。
愛犬の性格を掴む
食糞をする愛犬の動機は様々です。子犬の修正の場合は時間が解決されますが継続的に食糞をする場合は愛犬が何故食糞するのかを愛犬とじっくり向き合って下さい。靴下を咥えて飼い主さんに追いかけられるのを楽しむ愛犬なら気を引いている可能性があります。食欲のありすぎる愛犬なら栄養補給的な本能ではなくただ食べれるから食べている可能性もあるので愛犬の性格によっても何故食糞をしているのかわかるのは飼い主さんしかいません。
うんちを改善する
消化不良によるうんちにでんぷんなどが残っている場合は食事の量、質の改善で食糞が治る事があります。体重管理で太りすぎていないか?フードの質が悪く消化不良を起こしていないか?を考えます。ドライフード自体が消化が苦手な場合フードを変えても改善しない事があります。そうした場合は手作り食や生肉、ローフードなども検討しましょう。特に生肉、ローフードは消化がよくうんちも少なくなる傾向があるのでお勧めです。
また、消化を助けるサプリメントや腸内環境を維持する食物繊維などの補助食品を与えるのも良いうんちにつながります。
愛犬の行動を変える
愛犬がうんちをしたら褒めてもらえる、褒美がもらえるという習慣をつけることで食糞が治る事があります。しつけとしてうんちをしたらうんちから離れるようにしつけできればいいのですが難しい場合はうんちをしたら飼い主に遊んでもらえる、うんちとは比べ物にならないおいしいおやつが貰えるかもしれないと思ったらうんちには見向きもしなくなります。ただし毎回おやつをあげすぎるとうんちの回数を増やしておやつをせびるようになる場合があるので気をつけてください。
食糞を治すのに大切なこと
まず、食事の量、回数、食事時間を一定にすると愛犬がうんちをするタイミングがある程度わかると思います。そして食糞を目にしても決して叱らないことが大切です。いつか治ればいいぐらいの大らかな気持ちでさりげなく、必死に対処してください。排泄行為自体が否定されると愛犬には相当なストレスがかかるという事を念頭において愛情を持って愛犬と問題解決に当たって頂ければと思います。
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愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。