食べた物は胃を通り過ぎて腸にどんどん運ばれていきます。
腸はそれらのものを吸収するために分解しなければなりませんので、膵臓(すいぞう)、肝臓、胆のうからそれぞれ酵素を分泌して、いわゆる消化作業を行います。
この時に強力な悪玉菌や有害物質が入ってきたら、腸はすぐに察知して腸壁から大量の液体を分泌し、下痢を起こして毒物を体外に排出しようとします。
実は、下痢は動物にとって大切な防御反応で、生きていくためにはとても重要な働きなのです。
犬たちが下痢をした際、飼い主様がここで慌てて下痢止めを与えてしまうと、毒素が体から排出されません。
下痢を起こした場合は、体内からどんどん水分が奪い取られますので、水分補助は十分に取って食事を丸一日以上抜いて安静にさせて下さい。(※ぐったりしていたり、下痢が続いている子は避けてください。)
下痢で命を落とす事はありませんが、便が出せずに毒素が体中に溜まる方が問題です。下痢が治まってくれば少しずつ消化にやさしい食べ物を与え、3日間くらいかけて普通食に戻してあげましょう。
脱水症を起こさない様にしていれば1〜2日くらい食べなくても大丈夫です。
腸はこの様に、体に必要なものは取り入れ、有害な物は排出する「腸能力」を持ったすばらしい臓器なのです。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。