犬は本来、北極圏で生活していた動物のため寒さには強いですが、暑さにはめっぽう弱い特性があります。熱中症と夏バテの原因や症状、対処法などを勉強していきましょう。
目次
熱中症について
原因
高温多湿で風通しの悪い場所に一定時間とどまっていると発症します。
体温が40度以上になり、肛門や耳から出血することもあり、30分足らずで死に至ることもある緊急性の機能破壊症です。
注意したい状況
- 車の中で待たせている時
- 直射日光の当たる犬舎の中
- 日光が差し込む部屋での留守番時
発症のサイン
- 息づかいが荒くなる
- ふらついたり倒れる
- 重症では意識もなくなる
対処法
- 体が熱いと感じたら涼しい場所や風呂場でおなかを中心に冷たい水を全身にかける。
- 水を飲むようであれば飲ませてあげる。
- 動物病院に行く場合は濡らしたタオルをおなかに当てながら移動する。
夏バテ
原因
長期にわたる暑さや湿気により日に日に体力を消耗し、精神的ストレスも加わり食欲不振や下痢、嘔吐等の胃腸障害を起こしたり、免疫力の低下に伴い皮膚病などの症状を悪化させる。
注意したい状況
- 換気の悪い室内(梅雨時)
- 冷房の効きすぎた部屋
- 風通しの悪いガレージ
※不快な天候が続けばどんな犬でも起こりうる症状です。
発症のサイン
- 食事を受け付けない。
- 下痢・嘔吐を起こす。
- 元気がなく、散歩にも行こうとしない。
対処法
- 風通しの良い環境を作り、クールマット等でおなかまわりを冷やしてあげる。
- 新鮮な水がいつでも飲めるようにしておく。
現代の愛犬・愛猫は水分不足ぎみ。こまめな水分補給が重要
これからの季節、特に注意したいのが、水分不足。
水分が不足すると血流が滞り、血液もドロドロ状態になって栄養も行き渡りにくく、また、尿路疾患にもなりやすくなります。もちろん、心臓にも大変負担をかけます。
現代の愛犬・愛猫達は、一般的にドライフードやおやつなど、極端に水分の少ない食事が中心となっています。
その為、常に新鮮な水を飲める状態にして、積極的に水分補給してあげる必要があります。
愛犬・愛猫に結石や腎疾患が多いのも、極端に水分が少ない食事が主流になったことも関係しているといえます。
愛犬・愛猫の熱中症予防に水分補給が重要な理由は他にもあります。
愛犬・愛猫は汗腺がなく、汗をかけないため、体の熱の放散が苦手です。熱を体にため込んでしまいがちなので、こまめな水分補給での体温調整が大切です。
水分補給にお勧めサポート食
積極的な水分補給をサポートする、おいしい、栄養満点食をご紹介します。
おいしく飲める水分補給
こまめに水分を補給させたい時に、おいしいミルクで大喜び。
・飲み水に薄めに溶かして水分補給!
・夏バテで食欲低下時の栄養補給に!
まだまだ暑さが続きます。十分気をつけてペットライフをエンジョイして下さい。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。