愛犬の便について
愛犬たちの健康は、腸の状態によって影響をうけます。
腸内が健康でいると、体の免疫力や皮膚の健康が維持できるようになります。
逆に腸の健康を損なってしまうと、下痢や便秘などの症状が現れます。
また、腸の状態が悪いと、摂取した食事の栄養素が満足に吸収されない場合もあります。
このため腸の健康を維持することは、体全体の健康を維持することに繋がります。
目次
健康な便とは
一般的に健康な良い便だと言われているのは下記のような便です。
色:茶色 ~ 濃い茶色
硬さ:ティッシュでつまんでも形がくずれない程度 ~ 地面に跡が少し付く程度
ニオイ:キツいニオイはしない
量:愛犬たちの便の量は、食べた量にもよりますが、食べているフードの質によっても変わってきます。
穀物を多く使用しているフードや、質が悪く消化がよくないフードを食べている場合は便の量は
増えることが多いです。良質なフードを食べていると、食べた量に比べ、少ないとされています。
便の回数は個体差があります。通常と違い、突然回数が多くなったり、何日も便をしなくなった場合は、
何か異常がある場合があります。
異常がある便
ゆるい、もしくは液状の便
健康な便にくらべてゆるい便がでるときはあります。
フードの切り替えや、ご飯を食べ過ぎた場合、通常の便にくらべて
やわらかい便が出ることがあります。
また、ストレスなどが原因で便がゆるくなることもあります。
小さくてコロコロとした硬い便
フードの切り替えや、水分の量が少ない場合は便秘になりやすく、
水分量の少ない小さなコロコロとした便が出るようになります。
ストレスや運動不足が原因でも便秘になることがあります。
また、ご飯の量が少なかったり、カルシウムを多くとっていたり、
フードが合わない場合にも硬い便が出ます。
ゼリー状の粘膜がついている便
大腸に何らかの要因によりトラブルが起こり、大腸の粘膜が便に混じって
排出される便です。細菌やストレスが原因で起こる場合もあります。
血がついている便
大腸炎や寄生虫、肛門周りに傷がついていたり、大腸に腫瘍ができている場合があります。
黒い粘り気があるタール状の便
胃や腸から出血している可能性が高いです。重い病気の可能性もありますので、
放っておくと、さらに酷くなる可能性があります。
色がおかしい便
愛犬の便が緑色をしている場合、胆汁が便に混ざっていると思われます。
その場合、胆汁を小腸がきちんと吸収できていない可能性があります。
また、肝臓が原因で緑色になることもあります。
白っぽい色の場合は、膵臓の機能が低下している場合や、カルシウムなどの
サプリメントを多く摂取していると出ます。
便のニオイ
健康な便のニオイはキツくないと言われていますが、
与えているフードによっては、キツいニオイがする場合もあります。
質の悪いフードを与えていると、便のニオイはキツくなります。
質の悪いフードとは、添加物を多く使っていたり、消化吸収が悪く穀物類が多いフードなどです。
このようなフードは消化するのにも負担がかかり、腸内環境も悪くなります。
また、このようなフードではない場合でも、愛犬の体質にあっていない場合もニオイがキツくなる
場合があります。
こういった場合、フードの見直しをすることで、便のニオイが変わることがあります。
愛犬の体質にあったフードを見つけてあげましょう。
健康な便は健康な腸内環境から
便を作るには当然、物を食べて、消化・栄養を吸収した後のカスからできます。
そのため、栄養の吸収がうまく行かないと、そのまま便として出てしまいます。
栄養が取れないということは、せっかくご飯を食べても意味が無いということになります。
体の中で栄養を吸収する部分は主に小腸と大腸です。
つまり、腸内環境を整えるということは健康な便をつくるために欠かせないということです。
消化に良い食事は腸内環境にも良い
さきほど、消化吸収の悪いフードを食べていると便のニオイがきつくなり、腸内環境も悪くなると書きましたが、
その逆に消化の良いフードは消化に関わる臓器への負担が少なくなり、また栄養の吸収もキチンとされるます。
消化吸収の良い食事をすると、便の量は少なくなり、健康的な便がだされるようになります。
また適度な食物繊維は善玉菌の餌となることで、善玉菌の数を増やし腸内の健康維持に役立ちます。
おすすめアイテム
イーストスリム
胃酸に強い乳酸菌「フェカリス菌」がプロバイオティクスに最適
酵素パワー元気
食物繊維により腸内細菌叢を整え、健康な便通を実現
ホリスティッククッキング
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスを取りながら、オリゴ糖や複数の乳酸菌・パパイア粉末・麹菌を配合
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。