目次
シニア大型犬の食事
大型犬のシニア期といわれるものは7才ぐらいからと早く十分なケアが必要です。
特に食事に関しては気をつける事も多くいろいろな配慮が必要です。
食事の質
高たんぱくで品質にこだわる
老犬(シニア犬)になると栄養の吸収率が下がるので必要なたんぱく質を筋肉から補おうとするので成犬よりたんぱく質が多く必要となります。
また消化吸収のよいたんぱく質の方が効率がよく腎臓などにも負担は少なく済みます。
生肉や高温加熱をしていない肉、ドライフードなど品質の高いものを与えて下さい。
ドライフードならできるだけ生肉から加工されているものを選ぶのが質のよいたんぱく質を選ぶコツとなっています。
ちなみにおやつで愛犬が好むジャーキーですが質の悪いたんぱく質なので与えても少量にし、できればクッキーや生肉やさっと湯がいた肉などがおやつとしてもお勧めです。
関節成分と運動
大型犬で関節に難があると散歩をいやがったりして筋力が低下、さらに歩くのが嫌いに・・・
そんな悪循環にならないためにも関節成分やカルシウムもしっかりと補給しましょう。
老犬に多い腎臓の数値が悪化した場合もたんぱく質をとってリンとカルシウムのバランスが悪いと腎臓に負担を与えるので注意が必要です。
食物繊維と腸内環境
老犬(シニア犬)になると食事量も運動量も減り大腸の便を押し出す機能も衰え便秘になりやすくなります。
食物繊維は腸内で水分を吸収し便を柔らかくする働きも持ちます。乳酸菌などの補給と共にできるだけ水分を摂るようにして下さい。
すすんで水を飲まない愛犬には薄めのスープやヤギミルクなどでの水分補給もお勧めです。
体重と脂肪、炭水化物
シニア犬になっても成犬と同じ量の食事を与えていると運動量や代謝の変化により太りやすくなります。
大型犬にとって肥満は足、関節への負担も多く気をつけなければなりません。
愛犬にとって脂肪は第一エネルギー源ですぐにエネルギーとして活用できる大切な成分ですが体重の増加があれば脂肪や愛犬にとって太りやすい炭水化物の量を減らす工夫も必要となります。
ただし、たんぱく質だけに偏ると腎臓に負担がかかることも踏まえて制限するようにして下さい。
そしてたんぱく質、脂肪の二つは特に質のよいものを選んであげてください。
大型犬の食費
小型犬に比べると3倍~5倍の食費がかかる大型犬。小型犬に比べると品質面と費用、両面で考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ドライフードは開封すると酸化が進むため理想としては1か月分ぐらいの容量の袋を購入するのがお勧めです。
ドライフードの場合は費用面を考えるとメーカーによっては大袋を買うと1kg当たりの単価が例えば2478円のものが10kg袋を購入すると1kg当たり1408円と実に43%もコストを抑える事ができます。
大型犬や多頭飼いをしている方は品質がよく大袋を販売しているメーカーでフードを探すのもお勧めです。
まとめ
大型犬は小型犬よりいち早くシニア期の食事に変化する事が望ましいです。
たんぱく質を重視し増やすと同時にたんぱく質の質を考えることで腎臓への負担は変わってきます。
そして体重管理をしながら質のよい脂肪、特にオメガ3を摂り、関節成分や腸内環境に配慮し食物繊維や乳酸菌も積極的に摂ってください。
愛犬のケアは体重管理と元気であるか?それと毛並みなどを毎日チェックする事でちょっとした異変にも気づく事ができると思います。
できるだけ元気なままシニア期も愛犬と楽しくお過ごし下さい。
お読み頂きありがとうございます。
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(以上)
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。
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