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愛犬のアレルギー の原因と食事
愛犬のアレルギーの原因は、ハウスダストや花粉、ノミや、ダニなど沢山の原因があります。
その中でも食物アレルギーの愛犬は、小麦粉、牛、チキン、卵アレルギーなど、特定の食べ物に免疫が過敏に反応し、かゆみが出たり発疹や炎症を起こすことがあります。
食物アレルギーのほとんどはたんぱく質によって引き起こされますが添加物を避ける食生活とストレスのない清潔で健全な生活を第一に考えることが大切です。
食物アレルギーの症状は、全身にじんましんや皮膚の炎症などが起こりやすいのが特徴的です。
主に食べてから2時間以内におこる即時型食物アレルギーと数時間から場合によっては2週間ほど経ってからアレルギーの症状が出る遅延型食物アレルギーがあります。
遅延型食物アレルギーは非即時型食物アレルギーや遅発型食物アレルギーとも言われています。
また、胃や腸など消化器官にも影響を及ぼすために消化ができず、長期に渡る下痢の症状に悩まされることもあります。
また、食物アレルギーのよくある症状として、足の指の間などを痒がり、舐めすぎて皮膚の炎症を起こしたり、フケや抜け毛が増えたりします。
さらに、その延長で食物アレルギーが原因で結膜炎、涙やけを起したり耳や口の周りも皮膚の炎症を起こすことがあります。
添加物とアレルギーの関係
愛犬のアレルギーで幼犬から特に注意しなければいけないのが添加物です。
最近ではドッグフードの質も向上して人間で使用が禁止されている添加物も使用が禁止されてきていますが、総合栄養食にするための、風味や香りのアップのため様々な添加物が使用されています。
人間の場合ですが新興国では一昔前ではアレルギーなど皆無だったのに先進国の食べ物が導入されアレルギー人工が一気に増えたのです。
つまりファストフードなどに代表される食文化の変化により油や添加物がアレルギーを引き起こした一因と考えられています。(大気汚染や住環境なども原因)
愛犬の食物アレルギーの多くは消化器官が未発達の子犬の時に現われることが多く幼犬の時に添加物の多いフードを食べていた事が一因とも考えられています。
人間のアレルギーに食品添加物が多く起因していることは知られていますが人間より小さな愛犬はより、添加物には注意を払わないといけません。
また、食物アレルギー以外のアレルギー性皮膚炎も免疫機能が完全でない1才未満の愛犬に多く見られます。
油(脂質)とアレルギーの関係
犬も猫も1日の最低摂取量が定められているのが脂質です。
人間と違い炭水化物の摂取基準は犬も猫も定められていません。
ですから、よりたんぱく質と脂質の品質には注意が必要です。
特にほとんどのドライフードは油をコーティングしています。
その油が参加して愛犬のアレルギーを引き起こす原因のひとつとなっています。
ノンオイルコーティングのフードを選ぶ事はアレルギー対策にとって有効な手段となります。
また、脂質は必ず摂らなければならない栄養ですが犬と猫はオメガ3系とオメガ6系の脂肪酸は体内で合成できない為、必ず食事から摂取する必要があり必須脂肪酸と呼ばれています。
オメガ3系とオメガ6系の摂取比率はオメガ3を1とするとオメガ6系は2~6が理想と言われオメガ6は炎症を起こしオメガ3は炎症を抑えるのでオメガ6の摂りすぎはアレルギーの炎症を悪化させます。
オメガ6は通常の食事をしていれば十分摂れるのでオメガ3オイルなどを意識的に摂ることがアレルギーを軽減することに寄与します。
炭水化物とアレルギーの関係
ドッグフードには小麦や大豆、大麦、米などがよく使用されていますがアレルギーの原因にもなっています。
その中でも特に多いのが小麦で大麦や米は比較的少ないとされています。
小麦のアレルギーの原因はグルテンです。
小麦は70%以上が炭水化物ですがたんぱく質も6%~15%含まれていてその中の85%を占めているのがグリアジンとグルテニンです。
この2つの成分に水を加えてこねるとグルテンになります。弾力は弱いが粘着力が強くて伸びやすいグリアジンと、弾力に富むが伸びにくいグルテニンとが絡み合う事で、グルテンは粘着力と弾力を適度に兼ね備えたものになり麺類やパンに利用されることになります。
手打ちうどんのコシの強さの正体がグルテンです。
ドッグフードによくあるグレインフリーは穀物不使用、グルテンフリーはグルテン不使用、小麦不使用としてアレルギー対策フードとなっています。
しかし穀物不使用フードの中でも総合栄養食(それだけ食べれば栄養が整う)にするために化学的な添加物が入っている物があるのでフード選びは慎重に!
愛犬のアレルギーがでやすい食べ物・食品添加物
・小麦
・大豆
・とうもろこし
・豚肉
・牛肉
・鶏肉
・鶏卵
・乳製品
食品によってアレルギーがでやすい事もあります。
上記の食品群は主にドッグフードでよく使用される物で食べ続けることでアレルギーがでるとも言われています。
ですがその食品の質や生活環境によってもアレルギーの発生率は変わります。
アレルギーは免疫機能が過剰に反応したり免疫が落ちたりするとかかりやすいので免疫が下がらないようにする事が大事になります。
食べ物は手作り食などの添加物のない消化の良いもの、生活環境はほこりのない清潔な環境を愛犬に与えてください。
アレルギーになりやすい犬種
アレルギーになりやすいと言われている犬種を紹介します。
多くは膿皮症など皮膚疾患にかかりやすい犬種と類似しています。
・柴犬
・フレンチブルドッグ
・ダックスフンド
・マルチーズ
・ゴールデンレトリーバー
・ラブラドール・レトリーバー
・ヨークシャーテリア
・ウエスト・ハイランド・テリア
・ビーグル
・シェルティ
・パピヨン
・パグ
この他にも短頭種や超小型犬などもアレルギーがでやすいと言われています。
フードローテーション
アレルギーは元々、その愛犬が持っているアレルゲンの食べ物を食べた時にでるものと同じ物を食べ続けた蓄積が原因のアレルギーがあります。
蓄積によるアレルギーを防ぐために考えられたのがフードローテーションです。
ですが10年以上同じ食べ物を食べてもアレルギーが出ない愛犬も決して珍しくありません。
過敏にフードを変えずに1年から3年ぐらいのスパンで主原料を変えることで十分だともいえます。
昔に比べるとドライフードの品質も上がり、低品質ドライフードが原因のアレルギーは減っているのが現状です。
ただし、普段から良質のたんぱく質、脂質をある程度食べることは、将来や若い時でも免疫力、健康維持につながるのでドライフード以外の良質の副食のトッピングなどをオススメいたします。
食物アレルギーの対処法
通常、食物アレルギーが出ると現状のフードの主原料である動物性たんぱく質を代える、小麦や大豆、米などの穀類の減量を変更することで飼い主さん自身が発見できることができます。
ただし同じチキンにアレルギーがあるとしてもそのチキンの質によってアレルギーが発症している場合があり、やはりフードの品質は大切になっています。
一説には食物アレルギーはアレルギー全体の10%にも満たなくて食事の品質向上や生活の向上によって食物アレルギーだと考えていたアレルギーが改善される場合も多いとされています。
アレルギーは病院で調べることはできます。小麦・羊・豚・鶏・米・魚・さつまいもにアレルギーが出たという愛犬は何を食べればいいのでしょうか?
実際にフードを変えても、変えてもアレルギーが出て大変な想いをされている飼い主さんもいらっしゃいます。
そんな時はアレルギーの食べ物を避けながらも免疫力を健康に保つ生活を心がけ、生活の見直しも大切になってきます。
食物アレルギーにならない為には上質なフードで加水分解たんぱく質を使用した物、単一たんぱく質で穀物不使用のフードなど数多く販売されています。
その中から添加物の少ない、新鮮なフードを選ぶことで酸化した油をできるだけ摂らないように開封後はできるだけ早く食べきれるフードを選びましょう。
食物アレルギーまとめ
犬、アレルギーをインターネットで検索するとさまざまな結果がでてきます。
病院のアレルギー検査で陽性がでるとアレルゲン物質を避けるのですが一向にアレルギーが治らないという事はよくあります。
陽性がでたからといって愛犬のアレルギーがそのアレルゲンによって起こっているとは限りません。
また、穀物不使用フードでグルテンを避けてもアレルギーが治らず主原料のたんぱく質を避け続けてもアレルギーが治らないことも多々あります。
アレルギーは食物アレギーより、その他の要因(ハウスダスト、花粉、カビ、ウイルス、薬など)の事も多く、また免疫システムも大きく関係しています。
一番最初に述べましたがストレスのない健全な生活(散歩や日光浴や良質の食事)を送ることが最適なアレルギーの対処法と言えます。
添加物のない手作り食でアレルギーのない体作り
ハウンドカム食堂の人気3商品 2色のテリーヌ、卵巻きシュウマイ、鶏と野菜のカッテージチーズ和え
食物だけで作ったおいしいドライフード
ホリスティッククッキング ドッグフード 国産で本当の無添加ドッグフードはアレルギー対策です。
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(以上)
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。