「アレルギーに『減感作療法』」
6月になるとせっかく治まっていたアレルギーもまたぶり返し、きつい薬に頼りがちになります。
アレルギー治療でもっとも有効な方法は、原因物質を避けることですが、100%は不可能です。
逆に、アレルゲン物質を少しずつ取り入れて、体に慣れさせ反応しない体を作る「減感作療法(げんかんさりょうほう)というのがあります。
ほんの少しずつアレルギー物質を摂り続けて行くのですが、アレルギーに対してアナフィラキシーショックを起こすほどの重症愛犬にはおすすめできません。
この方法で効果が表れるには最短でも2ヶ月、長いと1年・2年と続けなければいけません。
薬の副作用による負担は無いのですが、大変根気がいります。
アレルギー性皮膚炎は完治が難しいので、長期的に愛犬に負担をかけない方法でうまく付き合っていくという考え方も大切で、ステロイド等薬だけに頼りすぎないことが重要です。
食事以外でも、脱脂率の低い無添加シャンプーで洗い、トリートメント等でしっかり保湿することが大事です。
意外に多いのが犬の場合でもホコリやダニが原因であることです。
これはこまめに掃除をすること等、努力次第で痒みを抑えることができます。