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「2番目の犬 ラン」

スタッフ小山です。

突然ですが 犬飼いの皆さんは犬のごはんは何をやっていますか?

・「楽なのでやっぱりドライフード」
(そうですよねぇ、一番あげやすい)

・「栄養を考えて手作り食」
(がんばってますね!!わんちゃんへの愛が分かります)

・「本来の食事こだわりの生食」
(すごい、よくご存じで!!)

などの声がありますが 私小山がやっているごはんは

ドライフードに生肉トッピング です。

うちの犬は大型犬。
一番犬の食事には「生」が良いというのは、ここ ハウンドカムに来て勉強させていただきました。
が、完全「生」にはお金がかかるんです・・・。
大型犬となると・・・無理っ。

というわけで ドライフードの上に「馬肉」「地鶏ネックミンチ」 「ラム肉」「鹿肉」など、バリエーション豊かに お財布の許す範囲でトッピングしています。

私の犬へのごはんの知識改革が始まったのは2番目の 犬「ラン」が病気になってからです。

最初の犬「ゴン」が死んでしまって、あまりにも悲しさに犬をまた飼うということはなかなかできなくなりました。
中学生になった私は、部活に生きる「体育会系」を絵に描いたような中学生で、 学校生活と自分のシャンプーの匂いにこだわるのに忙しく(その当時はシャンプーのニオイをみんなすごくこだわっておりまして)、犬を飼うと いうことに興味が無くなっていました。

それが部活を引退し、中学3年生になった頃、またまた 母の友人の家で子犬が産まれ

「もらってくれない?」

とのお誘いに

「うちの娘犬が好きだから」

とうちに来たのが

「ラン」と名付けた 雑種の雌でした。

最初の犬「ゴン」とは大違いの怖がりの子で、大人しい 性格のランは近所でも可愛がられました。 まだまだ当時の犬の飼い方は外飼い。
でも動物病院も結構周りにはできていたり、ペットに対する意識が少しずつ変わって来た時代であると思います。

しかし、私の犬飼いとしての知識は無知で、狂犬病の予防 接種だけはするものの、 他のフィラリアやワクチンなどに 関しては私も含め全く知らない人や気にしない人も多かった時代です。

ランにもフィラリア予防やワクチン接種もせず、繋がれっ ぱなしの犬ではないものの、 「犬は番犬」という考えのも と飼っている「犬は家族」の今の考え方とは全く違う飼い方でした。
(ランは怖がり過ぎで全く吠えることもなく全 く番犬にはなっていませんでしたが・・・)

私が20歳になった頃、 そのときランは5歳。
散歩のときにしんどそうに歩くようになりました。
心配になり病院へ行くと、フィラリアが陽性でした。
ワクチンの接種もフィラリア予防もしていなかったラン。
そこで初めて病院でフィラリア予防のこと、年に一度のワクチン接種をすることを知りました。
今思うと無知過ぎる自分が恥ずかしい・・・。

それからランはワクチンを受け、フィラリアの治療も始めました。
私の意識もだいぶ変わり、「死んで欲しくない」とランが大事な家族だと気づき、外飼いだったのラン自分の部屋で 飼うようにしました。

食事にも気を使い、そのときは動物病院で勧められたドライフードを与え出し、 トリミングにも行きシャンプーやカットをしてもらい外見も見違えるようなキレイな犬になりました。

常にランと一緒に行動するのはとても楽しく、車に酔いまく るランをドライブにしょっちゅう連れ出し、 ランの大好き だった田舎のおばあちゃん家によく行きました。
あれだけ車酔いの激しかったランですが、最後には車にもすっかり慣れて酔うこともなくなり、ドライブを一緒に 楽しめるうようにもなりました。

フィラリアの治療をしながら、健康にも気を使いランは結局 15歳くらいまで生きてくれましたが、 最後は呼吸器の病気になり食欲もすっかりなくなってしまいました。

もう危ないかもしれないというときに、どうにか最後まで死んで欲しくなかった私はランを動物病院に連れて行き、 心臓 マッサージまでしてもらいましたが無念にも目の前で死んで しまいました。

その死なせ方も、今となっては後悔するところです。
なぜ腕の中で最後まで看取ってあげれなかったのか・・・と。

「ペットロス」

このときはもうその言葉は知っていました。

またペットロスです。
ゴンのときよりも、もっともっとヒドイものでした。

ランは私に「犬は家族である」という絆を教えてくれました。
家族であることの楽しさや大変さ、そして最後には家族を失うものすごい喪失感も教えてくれました。

「もう犬は飼わない」

そして、それから 私は人間と結婚することになるのです。

つづく

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