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川瀬 隆庸の健康通信・ワンちゃんの「死」についてご紹介。
今まで「死」というと暗いマイナーなイメージがあったテーマですが、動物は生まれたら必ずいつかは死ぬわけです。 悲しくて辛い別れです。 一年前、私の愛犬も16歳で私の腕の中でお別れの時を迎えました。 この子は私に色々な事を身をもって教えてくれました。 大切な愛犬との別れを病院の冷たいケージの中で迎えさせる事は、絶対本人(犬)達は願っていないと思っています。 私達人間(私だけ?)と同じ様に、病院ではなく自宅で、それも大好きなあなたの腕のなかで死にたいと願っているはずです。 愛犬家の方々に「どんな死が理想ですか?」と聞きますと、 「苦しまずにぽっくり逝って欲しい」とか、 「家族に見守られて」などの答えが多く返ってきます。 しかし、ほとんどの犬が病院で亡くなっているのが実情です。 ほんの20年〜30年前までは自宅で亡くなるワンちゃんが多かったのですが、今では病院で亡くなるワンちゃんたちが「自宅死」を上回っているようです。 多様化する病気やガンに犯され、自宅で死なせてあげることが難しくなってきています。 死が近付けば自分の腕の中で死なせたいという想いに反して、病院へ駈け込んだり、入院させてしまう事が大きな理由でしょう。 突然の痙攣や出血などで症状のコントロールが難しい場合はほぼ全員といって良いほど病院に連れていき、病院死させてしまうというのが現状です。 それでもなおかつ、「腕の中で死にたい」と願う声は大きくなっている様に思います。 愛犬との別れは強い絆で結ばれた家族や、かわいがってくれている人々に看取られて迎えるのが理想です。 近代的なきれいな動物病院のペットシーツの上に寝かされて飼い主や親しい人が誰もいない所で死を迎えるのは不自然な事だと思います。 皆さんは「病院ならば死なないで済むかもしれない」という期待感があるから行くわけですよね。 若いワンちゃんならそういう場合もあると思います。 しかし、老犬で治る見通しもほとんどないのに病院に行くより自宅にいたほうがいいと私は思います。 飼い主の不安と恐怖が家での死を困難にしているのです。 自宅では死んで、病院では死なないというわけではありません。 なぜ死ぬために家ではなく病院に行くのかという事になります。 家にいるのは危険なのかと言うと、私はそんなことはないと思います。 病院に運ばれ飼い主に看取られず死ぬのはきっと嫌だと思います。 本人(犬)達もたぶん覚悟は出来ていると私は思います。 飼い主が「死」に対して不安と恐怖を持ちすぎているわけです。 動物は本来、死期を悟ることができると思うのです。 病院での死の看取られ方や延命治療にも問題はたくさんある事は明らかです。 飼い主がどういう死を望むか、本人(犬)達もどういう死を望んでいるのか、ちょっと考えてみるきっかけになればと思ってこれを書きました。 目標は、体が枯れていくような老衰の自然死です。 皆様、一緒にがんばりましょう。
愛犬の健康情報、「ワンちゃんの死」についてご紹介しております。