犬ホリスティック健康情報・カーミングシグナル「犬の言葉」

川瀬　隆庸の健康通信・カーミングシグナルについてご紹介。

vol.39　カーミングシグナル　
～犬たちの発する言葉～

多くの病気のきっかけはストレスに起因しています。

犬たちにかかっているストレスをいち早く気づいてあげること、それは決して難しいことではありません。

普通に生活している中では犬の言葉というのはなかなか理解できないかもしれませんが、注意深く見ていると犬たちが様々な言葉を発していることに気づいてあげることができます。

言葉といっても犬の場合は口から音声を発するのではなく、
たとえば、

・あくびをする
・鼻をなめる
・カーブを描いて歩く

等の動作・行動がそのまま犬たちの言葉となっているとお考えください。

【カーミングシグナル】

直訳すると「落ち着かせようとする信号」という意味になります。

家族の一員となっている今日の犬にとって、危機迫る状況というのは日常ほとんどありません。

だから「カーミングシグナル」も危機迫るようなシグナルではなく、解りにくいソフトな信号なのです。

ひとつ例を挙げてみます。

犬を連れている時に知人に出会ってあいさつを交わすという状況において、犬をオーナーの横に座らせて知人が前から近づいてくる、こうした状況で犬はそっぽを向いたり、鼻をなめたり、時には前脚を伸ばしたままかがめる姿勢をとったりすることがあります。

まさにこれが「カーミングシグナル」なのです。

見慣れない人が前から近づいてくる状況は、犬にとっては心中穏やかではありません。

犬は自分の意思を表す手段として、また、相手を落ち着かせようとして、これらのシグナルを発しているのです。

皆様、心当たりあるでしょう？

こうしたシグナルを読み取ることによりオーナーはそれなりの対処が取れることになります。

この「カーミングシグナル」は30以上あることが分かっています。

この行動を理解してあげることで

・犬が不安に感じている
・疲れている
・集中力がなくなっている

等を気付かずに連れ回したり、トレーニングを続けたり、言う事を聞かないからと叱りつけたりすることが避けられるのです。

彼らの発する言葉に耳を傾けると安心して楽しい毎日を提供してあげられます。