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トレーナー岡田弥生先生のトレーニング通信・困った問題・咬み癖編についてご紹介。
犬の咬み癖と一言で言っても遊びである甘咬みがエスカレートして咬み癖となってしまった場合や、飼い主さんが犬の気に入らないことをしたケース、犬が自分の身を守るために攻撃してくるケースなど様々です。 愛犬が咬んでくる理由を知り、対処していきましょう。
○咬むことが癖になってしまった理由を考えよう!!
犬が甘咬みからのエスカレートで咬んできているのか、飼い主さんへの攻撃行動であるのか判断が難しい場合もありますが、基本的にクレートから出した時など飼い主さんの注意を引きたいために咬んでくる場合は攻撃行動ではない場合が多いです。 マズルにしわをよせて「ヴー」と唸って咬んできていても、ぬいぐるみや木の枝でムキになって遊んでいるのと同じように飼い主さんに咬んできている子もいます。 ただ、咬み癖が攻撃行動であるかどうかの見極めは、飼い主さん自身の判断だけではなく、専門家に一度相談されることをおすすめします。
○甘咬みからエスカレートした咬み癖の場合
1.エネルギーを発散させましょう!! 犬は狩りをする活動的な動物ですので、適度な運動や本能を満足させる遊びは必要不可欠です。 お留守番の時間が長いなどの理由で飼い主さんとの触れ合いやエネルギーの発散が十分にできていないと咬み癖は悪化していきます。 2.犬との接し方に気をつけましょう 愛情をもって犬と接することは大切なことですが、触り方や声のかけ方で犬を興奮させてしまう場合もあります。 また、日常生活で飼い主さんがバタバタされていると犬も落ち着きません。 優しく声をかけ、犬を落ち着かせるように接するよう心がけてみてください。 3.犬と遊ぶ時はおもちゃを使いましょう!! 犬と遊んでいるときは必ずおもちゃを使い、おもちゃを咬んでいる時はほめて、興奮して飼い主さんの手や腕を咬んできたら「痛い!」と言って遊びを1分ほど中断して下さい。 それを繰り返し根気よく行えば人の手や腕を咬むと遊んでもらえなくなると分かってくるようになります。
○攻撃行動の場合
1.犬との関係を見つめなおしましょう! 飼い主さんへの攻撃行動の多くは、飼い主さんよりも自分が上であるという意識を持った権勢症候群が原因であると考えられていました。 しかし、現在では犬が飼い主さんを攻撃するケースの多くは恐怖や対決からくる攻撃行動だという考え方が支持されています。 権勢症候群を心配するあまり、犬にバカにされないようにと必要以上に強い態度をとったり、意識しすぎて逆に犬に恐怖を与えて攻撃性を悪化させてしまうことも多くあります。 2.犬との信頼関係を築きましょう!! 犬が尊敬するのは優しく、楽しく、一緒にいて安心でき、しかも頼りがいのある人です。 そのような飼い主さんなら犬は信頼し、リーダーとして認めるようになります。 犬が嫌がることをして、それを受け入れるかどうかで犬の服従心を確認したり、これに抵抗したら体罰を与えるという方法では服従心を養うことはできません。 権勢症候群を予防し、恐怖心や自分自身を守るために攻撃することを防ぐために犬ときちんとした信頼関係を築きましょう。 3.体罰厳禁!専門家に相談を! 人間の子供さんをたたいてしまっても、後でなぜ叩いたのか説明できます。 しかし、犬には説明できませんので、ただ暴力をふるわれたと思い、その暴力から自分の身を守るため攻撃行動はさらに悪化してしまいます。 攻撃行動を覚えてしまい、信頼関係を築きなおすのは簡単なことではありませんので、必ず専門家に相談して下さい。
愛犬のトレーニング情報、「困った問題・咬み癖編」についてご紹介しております。